ABC104
ABC104のD問題
ABC104のD問題で'B'を固定する解法についての解説。
D: We Love ABC - AtCoder Beginner Contest 104 | AtCoder
問題は次のようなものです。
ABCからなる文字列Tに対し、i < j < k番目の文字がそれぞれA, B, Cになるような(i, j, k)の組み合わせの数をABC数と呼びます。
ABC?からなる文字列Sが与えられたときに、?はABCそれぞれが入り、通りあります。
各場合に関するABC数の和を求め、それをで割った余りを求める問題です。
解説
i番目のBを固定して、左にAがある場合の数とCがある場合の数を求めます。
Aの場合の数についてのみ解説します。
Aの数をn、?の数をmとします。
すでにあるAからAを選ぶ場合の数は、Aの数nと?に何を入れるかのの積です。
次に?からAを選ぶ場合は、?のうちのk個がAである場合それぞれについて考えます。
?にAがk個入る場合の数は通りあり、その中のどのAを選ぶかはk通りあります。
また、残りの個の?にB,Cのいずれが入るかの通りあります。
これらをまとめると
となります。
第2項のΣは、を微分することで簡単にできます。
というわけで、
がAの場合の数となります。
Aの場合の数とCの場合の数の積がi番目にBがあるときのABC数の合計になります。
プログラムは次のものになります。
S = input() L = len(S) Q = 10**9 + 7 anum = [ 0 for _ in range(L+1)] #i番目までのAの個数の合計 cnum = [ 0 for _ in range(L+1)] #i番目までのCの個数の合計 hnum = [ 0 for _ in range(L+1)] #i番目までの?の個数の合計 for i in range(1,L+1): if S[i-1] == 'A': anum[i] = anum[i-1] + 1 cnum[i] = cnum[i-1] hnum[i] = hnum[i-1] elif S[i-1] == 'B': anum[i] = anum[i-1] cnum[i] = cnum[i-1] hnum[i] = hnum[i-1] elif S[i-1] == 'C': anum[i] = anum[i-1] cnum[i] = cnum[i-1] + 1 hnum[i] = hnum[i-1] else: anum[i] = anum[i-1] cnum[i] = cnum[i-1] hnum[i] = hnum[i-1] + 1 ans = 0 czen = cnum[L] #全部のCの個数 hzen = hnum[L] #全部の?の個数 for i in range(1,L+1): if S[i-1] == 'B' or S[i-1] == '?': A = ((anum[i-1]*pow(3,hnum[i-1],Q))%Q + (hnum[i-1]*pow(3,max(0,hnum[i-1]-1),Q))%Q)%Q C = (((czen - cnum[i])*pow(3,hzen - hnum[i],Q))%Q + ((hzen - hnum[i])*pow(3,max(0,hzen - hnum[i]-1),Q))%Q)%Q K = (A*C)%Q ans = (ans + K)%Q print(int(ans))
おまけ
powではなく**でやってたときは、TLEになった。